バーフバリ 伝説誕生

映画『バーフバリ 伝説誕生』について

『バーフバリ 伝説誕生』は、2015年に公開されたインド映画で、監督はS・S・ラージャマウリ。テルグ語とタミル語で製作されたこの作品は、全2部から成る叙事詩的な映画シリーズの第1作目です。インド国内で最大の予算で制作され、公開と同時に高評価を得て、興行収入でも歴史的な記録を樹立しました。特に、興行的に成功したテルグ語映画として広く認知されています。

あらすじ

物語は古代インドの大国マヒシュマティ王国から始まります。シヴァガミという女性は、赤ちゃんを命がけで守るために滝下へと向かい、川に落ちてしまいます。シヴァガミはシヴァ神に祈りを捧げ、翌朝、赤ちゃんは村人に救われるものの、彼女は滝の上へと指差したのち、命を落とします。赤ちゃんは村長の妻に引き取られ、「シヴドゥ」と名付けられ育てられます。若者となったシヴドゥは滝の頂上に興味を持ち、登ろうと試みますが、追い詰められた彼は自身の運命を指し示す仮面に魅了され、再度挑戦します。

シヴドゥは滝の上に到達し、そこでアヴァンティカという女性と出会います。彼女は仲間たちと共に暴君バラーラデーヴァの手からデーヴァセーナ王妃を救い出そうとしていた。シヴドゥとアヴァンティカは愛し合うようになりますが、任務のためにアヴァンティカはシヴドゥを置いて去ります。シヴドゥは彼女を救うため、果敢にマヒシュマティ王国へと乗り込みます。

主なキャラクター

• - シヴドゥ（マヘンドラ・バーフバリ）: 主人公であり、自身の正体を探る旅をする。
• - バラーラデーヴァ: 暴君であり、王国を牛耳るキャラクター。
• - アヴァンティカ: シヴドゥの愛人で、デーヴァセーナを救う任務を担う。
• - カッタッパ: 忠義に厚い剣士。
• - シヴァガミ: シヴドゥの母であり、物語の出発点となる重要なキャラクター。

製作と技術

この映画は、2500ショットにも及ぶ視覚効果（VFX）が使用されています。特に、流体力学を扱った滝の描写には2年以上を費やしたと言われており、VFXスタジオの技術が活用されています。また、映画には複雑な音楽が使われ、作曲はM・M・キーラヴァーニが担当しています。音楽は物語の感情を引き立てる重要な要素となっています。

興行収入と評価

公開初日の興行収入は7億5000万ルピーを記録し、以降も記録を更新し続けました。世界中の観客から高い評価を受け、インディア・トゥデイやファーストポストなどのメディアからも好評を博しました。映画は海外市場でも人気を集め、特に中国では新記録を打ち立てました。

文化的影響

『バーフバリ 伝説誕生』はその壮大な物語とビジュアル表現の革新性から、多くの映画祭に上映され、国際的な評価を受けました。更に、タミル語版では不可触民に対する誤解を招くセリフが問題視され、一時的な騒動がありましたが、映画自体は多くの文化的テーマを描いています。

結論

『バーフバリ 伝説誕生』は、映像美、音楽、ストーリーが見事に融合した作品であり、インド映画の新たな地平を切り開いたと言えるでしょう。続編も公開され、その物語の余韻は観客に強い印象を残しました。

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